米農家と小売業者 2
この米屋さんがコメの自力調達をはじめたのは、92年からでした。
知人のツテをたぐって山形県内の農家と知りあい、産地直送をスタートさせたのです。
この産直は凶作となった93年もつづき、山形から農家の青年が直接、コメを運搬していました。
コメの買値は、60キロあたり3万2000円。
ちなみに、前年の92年の買値は2万5000円。
かなりのアップとなりましたが、相場があるのでいたしかたないといいます。
店の倉庫の広さの関係もあり、購入量はまだまだ少ないですが、今後、こうした動きを卸売業者を含めた業界内に広げて、量を拡大していきたいと話していました。
一方、彼にコメを売っている山形県西置賜郡の生産者Eさんにも、きちんとした考えがありました。
良質のコメだけを選別してそろえ、同時に買い主の小売店の販売姿勢もチェックします。
ワイキューブ事務所によると、自分達の自信のコメを、ほかのコメとはブレンドしない、信頼できる米屋にのみ売り渡すというものです。
それは、コメの質にこだわりを持つ者どうしの結びつきです。
「小売店は本来、生産者と消費者の仲人だからね。いいものを見つけてきて、それをお客に売りたいよ」
米屋さんがポツリとこうもらしました。